Frontbackインタビュー: クリエイティブな使い方が人気のカメラアプリ

Frontbackインタビュー: クリエイティブな使い方が人気のカメラアプリ

Fontbackは両面の景色を写真表示できるアプリで、とても人気が高まっています。このアプリを使用すると、前後のカメラで撮影した写真を1つの投稿にまとめることができます。

この度、SoftonicではFrontbackの共同創業者であるFrédéric della Faille氏にインタビューする機会があり、アプリの開発に至った経緯、人気の理由、今後の見通しなどについてお話しを聞くことができました。今人気のあるこの写真アプリについて、さらなる内容を紹介したいと思います。

Softonic: このアプリはどのようにして発案されたか、きっかけを教えてください。当初はこれほどまで人気が出ると見込んでいたのですか? またアプリの開発に至った経緯を簡単に教えていただけますか?

Frédéric della Faille氏: Frontbackは、ブラウザーからアクセスが可能なオンラインパブリッシュプラットフォームであるCheckThisの派生プロジェクトとして開発をスタートしました。弊社は1年半前、iPhone向けCheckThisのプロジェクトを開始し、プラットフォームを制限して写真を共有できるように取り組みました。このアプリをリリースしたものの、それほど成功を収めることはできませんでした。CheckThisは、規模は小さいながらも非常にアクティブなコミュニティも形成されたのですが、それ以降このアプリはApp Storeから削除することになりました。

私は、Instagramで1つの写真を投稿するよりも、複数の写真を共有するほうがユーザーには利点があるということを説得しようとしました。CheckThisでFrontおよびBackという文字と、自分のデバイスの前後カメラで撮影した2つのイメージを用いた投稿を作成しました。これをソーシャルネットワークで共有したところ、多くの友人はベルギーに住んでいるにもかかわらず、彼らは私の写真と私のアパートを目にすることができたのです[上の写真参照](友人によると、私は少し疲れた感じで見えたようですが)。私はこの投稿により、大きな手応えを感じました。

ユーザーはCheckThisを製品として判断せず、コンテンツで判断するようになりました。
この投稿はCheckThisコミュニティに大きな影響を及ぼすことになりました。コミュニティによって、実際におたく系以外の友人もCheckThisを使用するようになりました。これで当初の自分の目的にたどり着いたのです。
予想以上に大きな手応えを感じました。
私は単体アプリとして最初のモックアップを作成しました。資金はすでに集まっていたので、投資家からのサポートを得ている以上、これまでとは違ったものに取り掛かることはできませんでした。
Frontbackの共同創業者であるMelvyn Hills氏はベルギーから渡米し、ブルックリンに1か月滞在しました。彼には、内密に、2人で一緒にこのプロジェクトに取り組もうということを話しました。私たちは4週間でこのアプリを開発し、Frontbackはすぐに成功を収めることができました。
App StoreでのFrontbackのダウンロード総数は、CheckThisでの9か月にわたるダウンロード総数を12時間で上回りました。
私は、ネット上の広告という点では経験があったため、ブランドに大きな重要性とコミュニケーションを付加させることに注力しました。CheckThisでの大きな欠点は、多くのコミュニケーションによる宣伝をしたにもかかわらず、うまく動作しなかったことにありました。
Frontbackでは、逆の広告戦略を使いました。ビデオ、マーケティングは用いず、製品のみを使用して広めていきました。50人ほどのベータテスター、ニューヨークおよびブルッセルを起点としたテクノロジ--関連の世界に点在する友人、また音楽業界の友人をとおし、リンクが徐々に広がっていきました。テック関連のメディアには、こちらから連絡する前に幸いにも連絡をもらうことができました。

あるテック系メディアに宣伝活動を展開したのですが、その結果アプリ記事の発行につながりました。

S:自撮りの流行については、どのようにお考えですか? また、この動向はどれくらい続くと思われますか?
F: 自撮りはセルフィーとも呼ばれています。セルフィーといえば単純に響きがよく聞こえるだけで、これは前からあるものです。いずれにしても、弊社はセルフィー向けアプリを提供する会社ではないことはたしかです。

S: それでは、ユーザーがセルフィーを撮らずに2つの異なる写真を撮影して活用する方法でも問題ないということですか?

F: 最新のStaff Pick では、赤ちゃんの誕生シーンの投稿が掲載されています。このような投稿はセルフィーとして撮影されたものではありません。この写真からはさまざまな感情を感じ取れます。下の写真では病院のスタッフが没頭している様子がよくわかります。この片方の写真を表示しない場合だと、このような感動する気持ちは感じられないかもしれません。

いずれにしてもこのアプリは自撮り用アプリではありません!

もちろんセルフィーでも楽しめます。去年の夏、何か新しいものが登場する予感がしました。以前よりも洗練したセルフィーアプリが登場したともいえるでしょう。

Frontbackには2種類のユーザータイプがあります。 セルフィー目的で活用するユーザーと、その逆でセルフィーの代わりに対となる写真を投稿する写真の組み合わせを楽しむユーザーです。

ある日本の影響力のあるブロガーが、touch gesturesを使用すれば前後カメラを動かすことができるということを発見し、これについてブログ投稿しました。このユーザーにとって、この新しい発見は、このアプリの認識および可能性をまったく異なるものへと転換させたのです。

一般的に、日本のユーザーはたくさんのコラージュ写真を投稿してから自分自身を徐々に紹介するFrontbackの使い方が多く見受けられます。これはヨーロッパのユーザーとはかなり違うやり方です。ヨーロッパでは、セルフィーを最初に使用し、少し飽きた頃に写真のコラージュをするようになることが多いのです。

実際に、ジェスチャー機能は、友人でありTwitter創業者でもあるJack Dorsey氏との会話から生まれました。Dorsey氏は、2つの良質な写真を前面カメラで撮れるようなソリューションを模索してはどうかということを提案したのです。

新しい機能を投入することで製品の勢いを止めることには躊躇しましたが、この機能はすぐに利用できるようにしました。

「前面カメラで2つの良質な写真を撮れるようにしたら」- Twitter創業者Jack Dorsey氏

S: それで、タッチジェスチャー機能についてブログ記事を投稿したんですね。

F: 実際には今になってやっと、Frontbackをソーシャルネットワークとして使えるようにしようと少しずつ準備が整ってきたところといえます。カメラを使用して何ができるかということについて、少しうまく説明できるようになってきたところです。私どもは、説明のためにユーザーが10ページものマニュアルを読むといった必要がないように取り組んでいます。タッチジェスチャー機能について、後にその使い方がわかったとしてもそれは問題とは考えていません。

S: ユーザーが気に入っている点は、このアプリで自分を自由に表現できるというクリエイティブな部分であるかともと思いますが、どうお考えですか?

F: このような小さな赤ちゃんの写真を見ると、ジェスチャー機能というものを知らなくても、Frontbackでこのような写真が本当に撮れるのだろうか、またはこの製品には他にどのような機能があるのだろうか、という疑問がわいてくると思います。上級ユーザーは、最初のセッションで理解できていない機能について知る必要はあるでしょう。

S: このような機能は、他のセルフィーアプリとの差別化を図れる一因とも思われますか?
F: 1枚の写真ともう1枚の写真を足しても2枚の写真にはなりません。2枚以上の写真となるのです。
セルフィーの表示スペースには制限があります。腕の長さは2メートルもありませんから、写真の枠はやや窮屈なものになります。

S: Frontbackはソーシャルネットワークの1つとして位置付けていますか? またはFacebookやTwitterのユーザーによって広まっていくことを期待しますか?

F:もちろん Frontbackはソーシャルネットワークと位置付けていますが、それが流行だからやっているわけじゃないよ。
ユーザー数などについては公開しませんが、その数は非常に大きくて影響力があります。このアプリではいろいろ行われる影響は大きく、ユーザーからはソーシャルネットワークへの移行を要求されています。

もちろん Frontbackはソーシャルネットワークと位置付けていますが、それが流行だからやっているわけじゃないよ。

たとえば、先週は嬉しくなるような知らせがありました。シカゴのユーザーに日本の女性ユーザーからプレゼントが贈られたのです。この2人はFrontbackを通じて出会いました。ユーザーはお互いに刺激を受け、お互いを知ることになりました。このようなきっかけを得られたとことは非常に素晴らしいものです。ユーザーによってお互いと連絡をとれるさらなる方法が推進されていると捉えています。

S: Frontbackに投稿されるすべての写真には、個別のURLが付けられていますが、これもユーザーから受け入られている理由の1つと考えますか?

F: はい。そのとおりです。写真を見やすいプラットフォームを提供する、それがゴールです。最近では、スマホが一番快適にネットを見れるでしょ。

S: 今後提供していきたい機能などでご紹介いただけるものはありますか? たとえば、1回の撮影で2枚の写真を同時に撮影できる機能など、新しい機能はありますか?

F: ハードウェアの仕様上、そのような操作はできません。1回の撮影で2枚同時に撮影できるような操作を可能であれば試してみたいとも思いますが、いずれにしてもiPhoneまたはAndroidデバイスでのこの操作は、現時点では可能ではありません。

Samsungの一部のデバイスでは、2つのセンサーが同時に動作するデュアルショット機能も提供されていますが[…]、Frontbackユーザーであれば、2枚の写真を同時に撮影する機能には満足することはないと思います。重要な機能は写真のコラージュであり、写真を共有する場合、いかにうまく見せることができるかということが大事だと思います。このため、2枚の写真をコラージュできる機能がとても重要であると捉えています。

S: 写真ギャラリーから写真をインポートすることは可能ですか?

F: いいえ。これは現時点では弊社のコンセプトからは外れています。写真をアップロードするということはFrontbackを歪曲することにつながります。このような機能を急いで実現する必要性はなく、現時点では、数十億ものユーザーにアプリを提供する必要性はないと考えています。

弊社は既存のコミュニティに注力して、ユーザー動作やアプリの使用方法といった点を理解できるよう取り組んでいます。
現時点では、数十億ものユーザーにアプリを提供する必要性はないと考えています。
弊社はロードマップについて非常に入念に取り組んでいます。ワンパターンな反応をみるために試しで追加機能の開発をするようなことは考えていません。

S: Frontbackでは国際的なコミュニティが展開されているようですが。

F: たしかにそうです。ユーザーの60%は米国外のユーザーであり、その多くは南アメリカやアジアのユーザーで構成されています。先週の木曜日[エディターメモ:5月1日]以降、ヨーロッパの多くの国におけるAppleのApp StoreでのFrontbackアプリのダウンロード数は1位を獲得しました。これによりさらに注目が高まることが期待されます。

このアプリは有機的に人気になっているため、アクティビティやマーケティング戦略はまだ検討の段階に入っていません。弊社ではFrontbackの内在化を完全には習得できていないため、この伸びは有機的なものでといえるでしょう。

S: AppleのApp Storeでのダウンロード数が100万ユーザーを超えたと発表されましたが、現時点でのユーザー数を示す他の統計データはありますか?

F: いいえ。これについてコメントはありません。ユーザー数は非常に伸びており、いろいろな場所でツィートによっても拡散されています。一番大事なことはユーザー数よりも、アプリを長く使ってもらう事です。

重要なことは、ユーザーの動作について理解することであり、ユーザーがアプリをどんなふうにつかっているかが最も興味深いことでもあります。全体的なユーザー数を発表することに意義はありません。

S:最後に、今までFrontbackで投稿されたもので最も面白いと思われた投稿はどのようなものですか?

F: 毎日面白い写真が投稿されてます。Staff PickではコミュニティマネージャであるElisaと僕が厳選した投稿を掲載していますが、その内容については注意深く確認しています。さまざまな瞬間を捉えた写真が投稿されており、その中から1つを選ぶことは不可能といえるでしょう。

最近の投稿で非常に感銘を受けたものといえば、戦闘機パイロットの写真です。これは、飛行中での実際の両面を表した写真でもあり非常に特別なものです。また、ベルギーでのミッション中の消防士の写真についてはこちらから参照できます。

単純な表裏の風景では感情を感じ取れる写真を生み出すことはできません。

最近では、あるパリのユーザーからニューギニアで撮影された投稿がありました。この写真は2日間で3500件もの「いいね」の投稿があり、これについては非常に高い感銘を受けました。

オフラインでは写真投稿できないこと、後になってから写真をアップロードすることができないことを考慮すると、彼女は実際にそこにいたということがわかるので、この写真の価値の高さを改めて感じることができます。

このアプリは通常では考えられないような場所で使用することにより、その価値が非常に生きてきます。単純な表裏の風景では感情を感じ取れる写真を生み出すことはできません。

この度は貴重なお時間をいただきありがとうございました。

Frontback公式ブログからはFrontbackコミュニティ全体を見ることができます。Frontbackで良い写真を作りたければ、Frontbackで撮影するための11のアイデアをぜひ参照してください。
Frontbackは iPhoneおよびAndroidの両方に対応しています。

原文 http://features.en.softonic.com/frontback-interview-were-more-than-just-a-selfie-app
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