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Instagramで話題沸騰中のレトロ写真アプリ

Softonic Team

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Instagramを日常的に利用しているならば、ここ数日、1998年という日付が付いた、レトロな写真を目にしたかもしれません。これは、Huji Camといった、写真をレトロな仕上がりにしてくれるアプリの仕業です。スマホで撮った写真に、1998年代のポラロイドカメラで撮ったような仕上がりになるよう、フィルターをかけるアプリです。

Instagramで話題沸騰中のレトロ写真アプリ

その仕上がりは、驚くほど本物に近いもので、話題になっています。仕組みとしては、撮った写真をデ・マスターし、懐かしい、温かみのあるノスタルジックな仕上がりにします。ざらつき感があり、赤、青やオレンジの発色がよく、鮮やかな色合いになります。また、ランダムな光が加わり、写真屋さんで現像し、光が入ってしまったかのような味を出します。明るく、色彩豊かな被写体を撮るときに、その効果が最大限に引き出されます。

瞬くまに話題になり、あっという間に2K万以上のダウンロードを突破しました。アプリ名も、かつて使い捨てカメラの代名詞でもあったFUJIFILMから取られたものでしょう。

そして、もう一つ、自撮り女子の間で人気のSNOWでも、レトロの写真が撮れます。撮影画面下部に、複数フィルムカメラのアイコンが付いているため、好みのものを選べるのが、特徴です。ユーザーの間では#写ルンですというハッシュタグをつけてInstagramに投稿している模様。先に紹介したHuji Cam同様、レトロな日付も入れられます。

さて、スマホで高解像度の美しい写真が何枚でも撮れる現代、ポラロイドカメラのブームがあったり、このようなレトロな写真が撮れるアプリが流行ったりと、なぜこのような流れが起きるのでしょうか?それは、もしかしたらポラロイドカメラや、アナログカメラの、“終わりのある”、フイルムで撮る写真に美しさがあるのかもしれません。フイルムの枚数に制限のあるアナログカメラでは、無造作になんでもかんでも写真に収めれば良いというわけではありませんでした。一枚一枚、大切に、カメラをセッティングし、意味のある写真を、限りあるフイルムの中で、その大切な瞬間を収めるというところに美学がありました。そんな美学、そしてそこに生まれる感情を蘇らせるために、このようなアプリやポラロイドカメラに再度に目が向けられているのかもしれません。Photoshopで自由自在に加工が出来る、全てが高解像度で残る今の時代の前、完璧ではなかった美しい世界があったのです。

本記事にある写真は、全て筆者によって撮影されました。

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