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お客様目線だから使いやすいfreeeのサービス

お客様目線だから使いやすいfreeeのサービス
Midori Okuyama

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ビジネスと切っても切り離せない会計。その会計がクラウドで管理できることで、ビジネスにどのような変化がもたらされたのかをシリーズでお伝えしています。

第三弾は、シリーズ第二弾で紹介した会計ソフトfreeeを提供している株式会社freeeでマーケティング担当をしている鈴木幸尚さんに伺ったfreeeの現状と今後の展望について紹介します。

会計ソフトfreee(以下freee)のユーザーはどのような規模、業界を想定して作られているのでしょうか。

まず、業界はあまり問わずに利用されることを考えています。起業したいと思った人が、freeeと起業したいと思ったらできちゃう、そういう人が増えたら良いな、そんなイメージですね。最近でこそ、スタートアップがはやってるけど、まだまだ起業する人も少ないし失敗するとよくないという文化が日本にはまだあって、躊躇される人もいるのでfreeeを使うことでそのリスクを減らせるのかなというのもありますね。

すぐに始められる、とか。根底にあるのは日本では開業率が低く、起業に踏み切らない理由として「会計」というのが結構な割合を占めていて、そこがなくなればいいかなと。
世の中がもっとよくなればいいなと。

―――それは開発の視点からも変わらないと言う。

新機能が追加されるプレゼンを行うんですが、freeeではモバイルで確定申告ができるようになる(取材時は確定申告の受付開始直前)んですね。そこで印象深かったのが、開発した人が「これを作ったことで世の中がよくなったと思います」と言ってて、通常だったらモバイルで確定申告はありえないような話だけど、なるほどなと思ったんです。

実際のユーザーは飲食店やIT関連の人などですね。でも不動産屋さんもいるしなんでもいますが、だいたい100名前後くらいの従業員規模まではまったく問題なく使えますね。

とにかくわかりやすく使いやすいと定評のあるfreeeのサービスですが、パッケージソフトなどから移行の利用者の割合も多いのでしょうか。

割合から言うと、今までそういったソフトを使っていなくて、初めて会計サービスの利用を始めますという人が多いですね。ただ、移行する人も割りといますし、弊社では移行を楽にしようと思って「移行サービス」というのがあって、サポートの人が無料で移行を手伝うシステムがあります。

こういったサービスを提供するにあたり、会計士との連携はどのように行っているのでしょうか。

最初はよく「税理士殺し」と言われていましたが、でもそれは間違った認識で税理士さんも本業に専念できるんです。

今の税理士は「記帳代行」とかですが、あれって別に機械でもできるんですよね。そこはもうfreeeにやってもらってその後のコンサルティングとか、出た数字を見て次に何のアクションをとるか「未来会計」みたいな部分にフォーカスできるようになるのかなと思います。

今までってインストール型の情報を一度CSVに出力します、お客さんのところに持っていって「これでどうですか」と見せます、OKです、CSVに戻します、というフローだったのをfreeeなら税理士も事業主もいつでもアクセスできるからこういったプロセスがいらないって便利かな、と。

―――freeeは、「経営者ハッカー」や公式ブログなどで独自のメディア戦略を通してユーザーに親しみや共感を与えている。

情報発信する際に注力している点はどのようなところでしょうか。

うちのビジョンは「スモールビジネスに携わる人を本業にフォーカスさせる」ということなんですけれども、それにはいろんなアプローチがあると思います。たとえば「会計を楽にする」とか「PCの使い方を楽にする」とか。

そこで、会計にできないことは「経営ハッカー」で情報提供しています。その根底にあるのは、とにかくスモールビジネスのために役立つ情報を提供しようとしています。そこに入らないものに関しては、基本的に発信しないですね。

Facebook やTwitterもスモールビジネス界隈では弊社がわりと発言しているほうだと思いますが、それもユーザーの役に立つか、もしくはスモールビジネスの役に立つか、その2点で発信をしていますね。
SNSも入社当時から任せてくれたんですが、目に見えない間接的な効果もCEOが認めてくれて好き勝手にできたというのもありますね。

―――小さなチャレンジも「やってみる」というのもfreeeの体質であり、サービスにもそれが現れている。

うちのサービスサポートはメールもありますが、チャット機能があるんです。そのアイコンが最初ツバメだったんですがそれを人の顔に変えさせたり。なんかそういうのうれしくないですか。「今日はこの人が対応してくれるんだ!」っていう、相手が見えるって。そういうの個人的に大切だと思っていて。午年の時はツバメを馬に変えてみたりしました。

freeeのサービスと他社との大きな違いはどこにあるのでしょうか。

他社のサービスの中には税理士目線で作られたものもありますが、freeeの場合はお客様目線で開発されています。

そういう根本的な考えの違いもあるかもしれません。また、「スモールビジネスがもっと楽になるように」というものを作りたいというのと、今ある業務フローは果たして本当にベストなのか? 正しいのかを僕たちは疑うようにしていて、たとえば請求書は紙で送る必要があるのか? PDFで送れないのか、ファクスしているのか? とか給与に関してもステップを減らせないかとか。そこにチャレンジすることで結果的に新しくなっているのかもしれません。

そういったことを突き詰めて考えて最適なアプローチを考えています。既存のあり方が本当に正しいのか?と。

また、各社「会計クラウドサービス」という点では共通していますが、向かうべき方向がそれぞれ違うので、その違いは今後見えてくると思います。昨年12月に新しいコンセプトで「バックオフィス最適化」というの打ち出しました。そのとおりで、会計だけじゃダメだよね、その周りの経理作業やプロセス請求書の処理、そういうものを新しい、効率化したもので提案していこうと考えています。

Bizerやエアレジをはじめ、自分たちができないところはいろいろなところとパートナーを組んでいこうと思っています。

―――本日はありがとうございました。

これまでの会計ソフトや会計業務そのものへのイメージを変えるような斬新なアイデアでサービスを展開するfreee。しかしそれは、奇をてらったサービスではなく「お客様目線」で開発され、オウンドメディアなどを通じて「スモールビジネスをもっとよくする」というポリシーに沿った発信を続けています。

freeeの確定申告が今年からモバイルでもできるようになったことはその好例だが、会計にとどまらず「バックオフィスの最適化」を指向するfreeeが今後どのような新サービスを提供するのか今後の動きも注目したいところです。
鈴木さんは取材の中で「社会貢献」という言葉を口にしていましたが、freeeの根底にその思いであることがサービスからも伝わります。

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