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「ソーシャルメディアウィーク東京」レポート コミュニケーションはテキストから写真、そして動画へ?

「ソーシャルメディアウィーク東京」レポート コミュニケーションはテキストから写真、そして動画へ?
Junko Takaira

Junko Takaira

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SMSって、テキストをキーボードで打って送っていますよね。FacebookやTwitterなどへの投稿も、テキストのやりとりが主流です。では、今使っているスマートフォンが、スマートウォッチやGoogleグラスなどのウェアラブル端末に変わったらどうしますか?そう、スマートフォンと同じ「スマート」端末と言っても、ウェアラブル端末にはキーボードがないのです!

もちろん、音声を認識してテキスト化する技術はかなり進んでいます。しかしその一方で、ウェアラブル端末の普及とともに、テキストに頼らないコミュニケーションが一般的になるかもしれません。

2月21日まで行われた「ソーシャルメディアウィーク東京」で19日、SMSを送る感覚で動画を送り合えるアプリ「Glide(グライド)」の共同創設者兼最高責任者(CEO)アリ・ロイスマン氏がプレゼンテーションを行いました。そのなかでロイスマン氏は、写真を介したコミュニケーションが増加してきており、さらには写真から動画を介したコミュニケーションの成長も加速度的であるという旨の発表をしていました。米国などで爆発的に人気の写真コミュニケーションアプリ「Snapchat(スナップチャット)」は、日本ではそれほど認知度が高くありませんが、1日当たり4億枚の写真がやり取りされており、その勢いはFacebookを凌ぐほどだと言われています。

テキスト、写真という流れを踏まえ、「ビデオが次に来る!(Video=Next big thing)」と強調するロイスマンCEOが率いるイスラエルが拠点のGlideは、文字や写真を送る代わりにスマートフォンのカメラを使いビデオを送り合えるアプリです。Glideでは過去10ヵ月間、累計で毎分600分間もの動画がアップロードされ続けており、この動画の長さはYouTubeにアップロードされる1分当たりの動画総量に匹敵します。

Glide(iPhone/Android)

これまで動画を送るためには圧縮したファイルを送って、受け手はそれを解凍して、といったシステム内部での手間と時間が必要でしたが、Glideでは動画のやりとりもほぼほぼリアルタイム。動画を送り終った数秒後に、相手からの動画による返事を受け取ることも可能です。Skypeでは相手がデバイスの前にスタンバイしていないとやり取りが成立しませんが、Glideの場合は相手がオフラインの場合でも動画メッセージは送信でき、受信者は都合が良いときに送られた動画を確認できます。

「ソーシャルメディアウィーク東京」でプレゼンテーションするGlideのアリ・ロイスマン共同創設者兼最高責任者(CEO)

写真に特化したSNSなどもまだ一般的ではない日本市場ですが、ロイスマンCEOは「現在日本のユニークユーザー数は数千人単位。再度来日する際には数百万人単位だと答えられるようにしたい」と意欲を語りました。

英語圏では「1picture=1000words(1枚の写真は1000字に匹敵する)」という言葉がよく聞かれるそう。日本でも「百聞は一見に如かず」というように、テキストに代えて写真を、写真に代えて動画をSMSのようにやり取りすることが、今に当たり前になるかもしれません。

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