Windows XPサポート終了!意地でも更新しなきゃダメ!?

去年からちらほら聞こえてはいたけれど、今年に入って一段と耳にするようになったWindows XPのサポート終了にまつわる話題。そう、2014年の4月9日(日本時間)でWindows XP Service Pack 3 (SP3)、Windows XP 64 ビット版 SP2 および Microsoft Office 2003 Service Pack 3 (SP3) の製品サポートが終了となりました。これに伴ってWindows XPユーザーは、最新OSのWindows 8.1を始めとする、他OSへの移行を余儀なくされていることと思います。でも、このサポート終了について、何が「終了」して何が「問題」になるのか、ホントのところ、ご存知ですか?

中には「そんなこと言っても、いきなりPCが壊れるわけじゃなし、本人がよければこのまま使えるんでしょ?」と思っている人、もしくは問題なく動いているWindows XPをわざわざアップグレードする(買い替える)なんて「もったいない」と考えている人はいらっしゃいませんか? 今回はそんな皆様の立場から、このまま使い続けた場合にデメリットがあるのか、そしてデメリットがあっても使い続ける方法はないのかを探ってみました。

そもそも、製品サポートって何?

先ほどから繰り返し登場している「Windows XPの製品サポートが終了する」というフレーズ。そもそもここで言う「製品サポート」とは何のことを差すのでしょうか?
Windows製品、Office製品のサポートは、「マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー」というものに準拠して提供されています。これは、製品発売後、最低 でも10年間のサポートを提供するというMicrosoftからの約束のようなもの。Windows XPは2001年の発表から13年が経過しており、このポリシーに則ってサポート終了に至ったというわけです。(Microsoft公式ページ内「マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー」のページはこちら

製品サポートが終了すると、何が問題になるの?

サポート期間終了後の最も大きな問題は、セキュリティの脆弱性を修正するプログラム(パッチ)が提供されなくなることです。世界中のハッカーたちは、今この瞬間にも私たちのコンピューターの乗っ取りや大切な情報の漏えいを目的にあらゆる攻撃を仕掛けながら、システムやセキュリティの弱点を探っています。この悪意ある攻撃とそれに対抗するためのパッチのリリース、という見えない戦いが絶え間なく続いているのです。例えるなら、海に出た船に穴(=セキュリティの脆弱性)が見つかったら、海水が入り込まない(=悪意ある攻撃を受けない)ように修復材(パッチ)が提供され続けているイメージでしょうか。

しかし、ひとたびサポートが終了してしまえば、どんな脆弱性が見つかってもパッチはもはや提供されません。船に穴が見つかっても修復材が提供されないということは…その穴から海水がどんどん入り船が沈んでしまうことは容易に想像できますよね。この「船が沈む」状態は、PCの場合いったい何を意味しているのでしょうか?

サポート終了とセキュリティのリスク

「船が沈む」とは、すなわち悪質なソフトウェアによるパソコンの乗っ取りや感染を意味します。それでは、実際にどのくらいの頻度でパッチが配布されているのかを見てみましょう。2013年に入ってから、Windows XPには優に100を超える脆弱性が見つかっており、そのたびにパッチが配布されています。しかも、この100件強のうち半数以上はコンピューターが乗っ取られる可能性を含む「危険レベル」に相当するもの。パッチ未適用のWindows PCをインターネットに接続した場合、平均してわずか約20分で悪質なソフトウェアに侵入されてしまうとの報告もあります。

被害は自分だけじゃない!悪意をもった攻撃の踏み台にされることも

自分のPCには漏えいして困る書類などはない、と思っていても、メールのアドレス帳にある連絡先に自分名義で勝手にウイルスが送りつけられる可能性も否定できません。つまり、自分のPCがサイバー攻撃の仲介、いわゆる「踏み台」になる可能性もあるということです。悪意をもった攻撃者が自分のPC乗っ取り、中のデータを悪用して他のPCに攻撃を仕掛けることも十分にありえます。自分のPCが原因で友達や取引先に迷惑をかけるとなれば、我関せずでは済まされません。

ウイルス対策ソフトでどうにかならないの?

ここまでの流れを読むと、「それならセキュリティソフトで対策すればいいのでは」と考える人もいるでしょう。実際に、シマンテックやトレンドマイクロなどのセキュリティ会社は、Microsoft公式のサポート終了後も延長して対応すると発表しています。心配であればこれらのセキュリティソフトを導入することを検討してみてもいいかもしれません。
しかし、究極のところセキュリティソフトはOS自体の脆弱性を完全には補うことができないとの話もあります。Windows XP 発売当時の 2001 年と現在とを比較するとセキュリティ上の脅威は質・量ともに高まっており、OS自体の安全性の強化を含めた複合的な防御策が必要と考えられているのです。

PCをインターネットにつながず、オフライン専用で使えばいいのでは?

インターネットにつなぐから感染するのなら、いっそオフライン専用の端末として使えばいい、そう考える方もいらっしゃるでしょう。確かに、オフライン専用として使っていればウイルスに遭遇する確率は減ります。もしタブレットやスマートフォンをお持ちであれば、PCはオフライン環境で利用し、インターネットやメール、ファイルのやり取りなどはタブレットやスマートフォンで行うこともできます。OSのアップデートには最低でも1万円ほどかかるので、それを元手にタブレットを購入するという選択もありかもしれません。
しかしそれでも依然として心配の種は残ります。もしオフラインのPCにUSBやディスクなど外部メディアを読み込んだ時、もしその外部メディアにウイルスが潜んでいたら…?これらの状況を考えると、危険性がゼロになるわけではありません。

アップデートを前向きな投資と捉えてみては?

以上のことから、何の対策もとらないままWindows XPを使い続けることはリスクが高いと言わざるを得ません。XPのままでセキュリティを強化する、もしくは外部メディアとの接触を一切断ってオフライン専用で利用、スマートフォン・タブレットなどと併用するというのも選択肢となりえますが、OSは時代ごとの使いやすさ、ニーズに合わせてそれ自体が進化しています。前向きな投資と割り切ってアップデートしてみるのもよいのではないでしょうか。

2014年2月13日に行われた「Windows XP サポート終了に向けたセキュリティ対策に関する記者説明会」のまとめ記事はこちら

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