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SNS護身術 第1回:「知らなかった」では済まされないFacebookの3つのプライバシー設定 (2/2)

SNS護身術 第1回:「知らなかった」では済まされないFacebookの3つのプライバシー設定 (2/2)
Christopher Takagi

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SNS護身術 第1回:「知らなかった」では済まされないFacebookの3つのプライバシー設定 (1/2)

Facebookでの繋がりは現実世界での人間関係と切っても切り離せません。 ソーシャルネットワークの代名詞的存在であるこのサービスでは時と場所に左右されずに「人と人を繋げ、友達の輪を広げる」事ができます。しかしそれは同時にケアレスな言動があった場合、その波紋が現実世界以上に素早く、広く拡散し「問題を大きくしてしまう」環境でもあります。「テクノロジーは諸刃の剣」という声を良く耳にしますが、まさにFacebookは切れ味の鋭い刃であり、慎重に扱わなければユーザー自身が痛い目に遭うことになるでしょう。

Facebookには、ユーザーの住んでいる場所、職歴、学歴やプライベートな投稿など慎重に扱うべき多くの個人情報が含まれています。しかし、2013年のプライバシーポリシ―変更によりFacebook内での名前検索を拒否できなくなり、さらに2014年からFacebook内で直接過去の投稿内容や住所などの個人情報を検索できる「グラフ検索」機能が使用可能となる予定です。また、他人のFacebook投稿内容を検索できる「Yahoo!リアルタイム検索」といったサービスも登場しました。

「●×駅に住んでいる人」とグラフ検索する と居住エリア、出身地、職場、名前などの情報がこんなにでてきてしまう…

このように次々とプライバシーに関するルールが変わっていくため、過去にアクセスを制限する設定をしていても、そのままの設定で現在も個人情報が守られている保証はありません。これからもFacebookを安心して楽しめるように、いま一度プライバシー設定の確認をおすすめします。

FBはいつもあなたを見ています

前回 は投稿の「共有範囲」の設定についてご紹介しました。2回目となる今回はプライバシー設定の残り2つの重要項目である「タイムラインとタグ付け」の設定方法をご紹介します。

「うわ!この写真シェアしないで欲しかったのに!」を回避する「タイムラインとタグ付け」設定

Facebookのプライバシー設定で「他人があなたを紐づけて投稿できる範囲」を限定するためには「タイムライン」と「タグ付け」の管理が基本中の基本です。「タイムラインとタグ付け設定」では「あなたのタイムラインに誰が投稿できるか」と「他のユーザーによるあなたのタグ」を管理できます。設定するにはまず、Facebookにログインして画面右上の歯車の形をしたアイコンをクリックし、「プライバシー設定」を選択しましょう。

次に表示されるプライバシー設定画面の左から「タイムラインとタグ付け」をクリックして「自分のタイムラインにコンテンツを追加できるユーザー」と書いてある右側の「友達」をクリックします。

「友達」をクリックするとプルダウンメニューが表示され、「あなたのタイムラインに投稿できる人」を「友達」「自分のみ」の2択から設定できます。「いつ、なにがタイムラインに投稿されてもへっちゃら、矢でも鉄砲でも持ってこい!」と感じるのであればデフォルトのまま「友達」にしておきましょう。「ムリムリ、アタシの友達とか何をしでかすか予想できないし!」と感じるなら迷わず「自分のみ」に変更しましょう。これであなたのタイムラインに無断で投稿することはできなくなります。ちょっとホッとしますよね。

Facebookの初期設定では、誰かの投稿にあなたがタグ付けされるとあなたのタイムラインにもその投稿が表示されます。写真うつりのヒドイ顔や泥酔状態でのハプニングなど絶対他人に見られたくないショットもお構いなしにタグ付けしてくれる親切な「お・と・も・だ・ち」がFacebookにはたっぷり存在しているんです。しかもそれがタイムラインに掲載されあなたのFacebookつながり全員へと拡散…なんて悲惨な事態もありえます。

妻「ねぇあなた、昨日は残業で帰りが遅くなったって言ってたわよね…」タグ付けが夫婦関係に波風を立てるかも!?

タグ付けによるタイムラインへの露出をガードせよ!

「自分がタグ付けされた投稿が何でもかんでもタイムラインに出てしまう」、という無防備な状態を避けるには、「投稿内容を承認したものだけが掲載される」ようにプライバシー設定を変える必要があります。掲載の可否を事前に承認できるようにするには「タイムラインとタグ付け設定」から「自分がタグ付けされたコンテンツをタイムラインに掲載するかどうかを確認する」の右にある「オフ(オン)」をクリックしましょう。

「オン」と「オフ」から選択可能なプルダウンメニューが表示されたら「オン」に設定を変更します。これであなたをタグ付けした投稿が承認なしにあなたのタイムラインに掲載される事は防げます。しかし、友達による投稿自体はあなたがタグ付けされたままの状態で検索やニュースフィードに表示され、Facebook上には存在し続けます。タグ付け自体をかわすにはさらにもう1つの設定が必要となります。

「タグ付け」そのものから身を守る術

上記の方法でタイムラインへの掲載は未然に防ぐ事ができますが、この状態ではまだあなたがタグ付けされたままです。

タグをコントロールできない人はタグにコントロールされる?!

これから紹介する設定によって、他のユーザーが追加したタグがFacebook上に反映される前に確認し、自分に紐付けられたタグを「承認」もしくは「却下」できます。タグを表示前に確認できうる設定に変更するにはプライバシー設定画面の左から「タイムラインとタグ付け」をクリックして「ユーザーの投稿に他の人が追加したタグを、表示する前に確認しますか?」の右にある「オフ」をクリックします。

プルダウンメニューが表示され「オフ」か「オン」を選べるので「オン」に設定を変更しましょう。この設定であなたの承認なしには、あなたを投稿にタグ付けできなくなります。投稿内容を確認し、タグ付けの内容に問題があれば遠慮なく却下しましょう。もし、あなたの友達を含め不特定多数に投稿が公開されても良いのなら、その時はタグ付けを承認しましょう。

シェアしたい投稿だけを承認しよう

いかがだったでしょうか?自分についての情報がどのような形でいつ公開されるかわからない、という状態では常にFacebookを通じて誰かから監視されているような息苦しさを感じるのは当然でしょう。そんなFacebookもプライバシー設定を理解し効果的に利用することで、自分に紐づけられる投稿をコントロールでき、安心して楽しめるのではないかと思います。自分についての投稿をスマートに制限できるようになったら、今度は逆に自分が友達のタイムラインに投稿したり友達をタグ付けしたりする場合の事を考えましょう。その投稿はシェアされた相手が嫌がるような内容になっていませんか?紐づけする友達の立場と気持ちをしっかりと考えた上で投稿する、それがSNSをポジティブな交流の場として使うための優しさでありエチケットなのです。では、また会う日まで。タグ・ミー・テンダー!

Editor: Christopher Takagi(高木クリス)

Twitter: https://twitter.com/softoniCT

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