Googleは新モバイルOS「Android 5.0 Lollipop」を10月15日に発表しました。
Lollipopはまず新発売となる機種、Nexus 6(
スマートフォン)とNexus 9(タブレット)で使用可能になります。その他のNexus端末も数週間以内にアップデート可能となる予定です。
GoogleがAndroidの大型アップデートを公開するのは2013年9月のAndroid 4.4 KitKat以来約1年ぶりです。Lollipopはパッと見た感じAndroid 4.4 KitKatに似ている印象を受けますが、新要素が多く追加され確実に進化を遂げています。
Android 5.0の改善点・新機能はこちら
1.フラットな「マテリアルデザイン」
Android Lollipopには見た目の美しさだけでない機能性を備えた全く新しいデザイン言語が導入されています。新しい「マテリアルデザイン」では、レイヤーやアニメーションを使用する事でインターフェースの要素をより直感的に快適に操作できます。また、これまでは見つけにくかった機能などが発見しやすくなります。
マテリアルデザインはスマートフォン、タブレット、スマートウォッチのどの端末でも使用できる柔軟性が自慢。デバイスを超えて同じAndroid体験が可能となります。
2.新しい通知機能
Androidは常に優れた通知機能を備えていましたが、今回のアップデートによりさらに進化を遂げました。メッセージにはロックスクリーンから直接返信可能となりますが、iOS 8にも同様の機能が実装されているのでこれに関しては革新的だとは言えません。
革新的だと言えるのは通知が「優先順位」を付けて管理される新機能です。ユーザーがより頻繁に使用するアプリの通知は優先されて表示。さらに「プライオリティモード」で通知のカスタム設定が行えるので、時系列にすべての通知が表示されるよりも遥かに実用性が向上されていると言えます。
また、ゲームプレイ中や動画閲覧中の電話着信も画面を切り替えることなく通話・拒否できるようになりました。
3.バッテリーライフの改善
Android Lollipopを使用する事でスマートフォンの電池が少し長持ちするようになります。OSには節電機能が実装され、緊急事態には90分バッテリーライフを延長する事が可能になるとのことです。さらに「充電にかかる時間」「電池切れまでの時間」を予測表示する機能も追加され、お出かけの際に充電が十分か、といったプラン立ての参考にできます。
また、64-bit OSに対応した仮想マシンARTを使用することでアプリの起動と実行速度を高速にし、バッテリーライフも改善しています。Google公式アプリのGmail、Chrome、Googleカレンダーなどの64-bitアプリは実行速度が最大4倍に高速化されるとのこと。
4.デフォルトで暗号化
Android Lollipopを搭載した新端末は暗号化技術がデフォルトで実行されています。これによって端末を紛失した際にも、写真や銀行情報などのデータを盗難されにくくなります。
また、Lollipopには盗品の端末の転売を阻止する機能が実装されています。新機能は「ファクトリーセットプロテクション」と呼ばれ、端末を初期化するのにパスワードの入力が必要となります。
5.ボイスアシスタントの改善
スクリーンが消えている状態からでも「OK Google」と話しかけるだけで端末を立ち上げる事ができます。残念ながらこの機能を使用できるのはNexus 6とNexus 9などの新発売端末に限られます。
6. オーディオがUSB対応
Android LollipopではUSBポートからの音声出力が可能になりました。つまり、USBスピーカーやヘッドフォンをスマートフォンやタブレットに接続して使用できるという事です。
Android 5.0 Lollipopで追加される新機能はAndroidの弱点を改善し64-bitアプリを使用可能にするなどこれからの進歩の土台となるアップデートです。
ソース
http://www.android.com/versions/lollipop-5-0/
●エディター Christopher Takagi
Twitterアカウント:https://twitter.com/softoniCT
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